

日本人は今でも武士道で育っている!?
現代には、もう武士などいません。
しかし、武士道という考え方は、決して過去の文化や教えではなく、今の私たちの思考や行動の中にしっかりと息づいています。
私たちが日常でふと考える「〜べき」「〜ねばならない」「普通は〜」「〜が当たり前」。
あるいは、ビジネスや人間関係の場で無意識に求める「正しさ」「配慮」「約束を守ること」「恥じない振る舞い」。
こうした感覚の土台には、実は日本人が長年受け継いできた「武士道」の影響が深く関わっています。
武士道は単なる昔の道徳や精神論ではありません。
日本人が忘れてしまった大切な教えでもありません。
私たちの人生、仕事、人間関係など、自分や人と向き合うあらゆる場面で、いまも私たちの中で無意識のうちに機能しています。
武士道とは?
武士道とは、元々武士階級における「武士としてのあり方」の規範のようなものでした。
それが長い年月の中で一般大衆にも受け入れられるようになり、「日本人としてのあり方」のような形で、日本人特有の道徳観や倫理観、常識の土台として、現代の私たちにも受け継がれています。
私たちがふと考える「~べき」「~ねばならない」「みんなやってる」「普通は~」「~が当たり前」といった思いの土台には、武士道の影響があるものが多いといっても過言ではないと思っています。
それはまるで、日本人独特の思考のプログラムのように、私たちの中に組み込まれています。
例えば、次のようなことを言われたことがある、または今でもそう信じているという方は、きっと少なくないはずです。
- 悪いことしちゃダメ!人に迷惑かけるな(義)
- 逃げちゃダメ!強くなりなさい(勇)
- 思いやりを持ちなさい(仁)
- 相手の気持ちを考えて行動しなさい(礼)
- 嘘やズルはダメ(誠)
- 人前で恥ずかしいことをしないで(名誉)
- 人の役に立ちなさい(忠義)
私たちは幼いころから、武士道の影響を受けて育っているのです。
武士道の徳目
先にあげたように、武士道には7つの「徳目」と呼ばれる、実践すべき美徳のリストのようなものがあります。 それぞれの徳目には、以下のような意味があります。
- 義 :正しいこと、正しいおこない
- 勇 :正しいことを実行すること
- 仁 :優しさ、思いやり、寛容さ
- 礼 :思いを所作で表す
- 誠 :嘘いつわりのない心
- 名誉:恥を知る心
- 忠義:真心で尽くすこと
全ての中心となるのが「義」であり、その他6つの徳目は、自分の「義」を実践するためのものと言えます。

また、その「義」である「何が正しいか?」を判断するためには、「人への思いやり」である「仁」の心が不可欠だという具合に、これら7つの徳目はそれぞれが独立した考え方ではなく、相互に影響し合う1つのシステムのようになっています。
武士道というシステム
このシステムは、私たちの思考回路としても、しっかり機能しています。
例えば、もし中心となる「義」として、自分の正しいことが「世間から見た正しいこと」だと思ってしまったとしたら…
自分の思いよりも、他人からの目を基準にして、
- 限界を超えても逃げず(勇)
- 自分より他人を優先して(仁)
- 場の空気に合わせて振る舞い(礼)
- 約束は死んでも守ろうとし(誠)
- 人から笑われることを恥だと思い(名誉)
- 周りから認められて初めて、自分は役に立ったと思える(忠義)
そんな風になってしまう可能性があります。
これは一見いい人に見えると思いますが、あくまでも世間から見るいい人であって、実践している本人は誇りを感じるどころか、生き辛さを感じている可能性もあります。
こうした考え方は、子育てや人材育成でも活用できます。
例えば「人の模範となるような人になれ」と教えるとしたら、自分の評価がすべて外部基準になり、自分の中の基準が育たなくなる可能性も考えられます。
「模範」というのはどういう状態を言うのか、中心である「義」が曖昧なままだと、おかしな方向へ向かってしまうことになるということです。
さらにこのシステムは、個人の思考の中だけでなく、ビジネスのような集団心理が働く場面でも機能します。
例えば「売上」を義とするのか?「利益」を義とするのか? それとも「お客様満足度」を義とするのか?
それによって、会社の方向性は大きく変わるはずです。
このように、個人から集団心理にいたるまで、私たちの中には武士道的な考え方の仕組みが根付いています。
システムを理解する
まるでシステムであるかのように作動しているからこそ、設定を間違えると致命的な誤作動を起こす可能性もあります。
何を「義」とするのか? そこがズレると、全てがズレていきます。
その「義」を判断するためには「仁」が不可欠です。
- 思いやり(仁)のない正義(義)は、時として人を断罪するような攻撃性につながることがあります。
- 場の空気を壊さないこと(礼)を大切に思う人は、自分の意見や思いを隠してしまうかもしれません。
- 逃げることを恥(名誉)だと考える人は、どんなに苦しくても逃げ出さず、自分が擦り切れるまで立ち向かおうとする(勇)かもしれません。
- 約束を果たせないと嘘になる(誠)と考える人は、自分の発言にも他人の発言にも、厳しい目を向けるかもしれません。
- 人の役に立つことこそ重要(忠義)だと思う人は、自分を犠牲にしてでも、誰かを助けることばかり考えるかもしれません。
それでも、長い間信じてきた自分の中の基準であり、何かズレていても気付かなかったりします。
そしてもっとも恐ろしいのは、こうした考え方を自分だけではなく他人にも求めてしまうことです。
人は自分に課しているものを、無意識のうちに他人にも求めようとするからです(知覚は投影)。 正しいと信じていることならなおさらです。
こうした誤作動は、自分の中にある基準が曖昧だったことによって、起こるものと言えます。
何を「義」とするのか? そのための「仁」とはどういうものか?
その他徳目は、自分にとってどういう意味なのか?
その基準を明確にすることができれば、自分の軸が明確になり、どこでズレてしまったのかも気付くことができるようになります。
そうやって自分への理解が深まることは、結果として他人への理解へもつながっていきます。
武士道の使い方
武士道は元々、武士という、腕力も権力も持っていた強者のための考え方でした。
「義」を判断する際に「仁」が不可欠だと考えたのも、力を持っているという自覚があるからこそ、その力を暴走させることなく、自分より弱い立場を守ろうとする心が土台にあります。
そういうことが理解できると、次のように考えることもできます。
例えば、経営者やリーダーのように、少なからずの権力を持っている人ならば、自分の意思決定の前提には、人を導き、守るという「仁」が必須だと言えます。
子を持つ親も同様で、子に対しては絶大な権力を持っていると言えます。
その子を導き、守るという前提に立つことはもちろんですが、子ども扱いばかりではなく、一人の人間としての思いを尊重するという意味での「仁」も必要だと思います。
特にそういう立場にない人、自分より弱い立場の存在がいない人は、そもそも誰かのために何かをしようと考える前に、まず自分を守り、満たしていくことを考える必要があると思います。
武士道を知ることは、自分を知ることにつながります。
知ることができれば、対処することも準備することも可能です。
これが「武士道の使い方」です。
ただ、自らすすんで武士道を学んで実践してきたという人は、まずいないと思います。
私たちにとって武士道は、私たちの周りにいる人たちや社会から、知らず知らずに受け取ってきたものです。
視点を変えれば、押し付けられてきたものとも言えます。
だからこそ、知らないうちに誤作動を起こしたりします。
武士道を知ることは、これまで自分が大切にしてきたものに気付くことであると同時に、これから大切にしたいものを見極めることにもつながるのです。
武士道×心理学
本来の武士道を知るというだけであれば、新渡戸稲造の「武士道」などの書物もありますし、ネットで検索しただけでも、それなりの情報は見つかると思います。
ただ、特定の徳目ばかりに注目してしまうと・・・
善悪で物事を裁こうとする白黒思考(義)や、弱さを排除しようとするような偏った精神論(勇)に陥ってしまうことがあります。その他徳目に関しても、同様です。
武士道の徳目は全て抽象的な概念です。 そこに解釈を与えるのは自分です。
戦いのない現代を生き抜くために必要なのは、「強靭な心」よりも「柔軟な心」ではないでしょうか?
武士道を古き良き教えではなく、現代に活用するのであれば、現代の解釈も必要です。
それは本来の武士道を変えようということではなく、武士道に新たな解釈を「自分で付け加えていく」こと。
この講座では、武士道本来の意味や徳目相互のバランスを理解しながらも、武士道を日本人独特の心理構造として、今どんな場面でどんな影響を与えているかを紐解いていきます。
- これまでの自分は十分頑張っていたんだ!と、自信を持てる人。
- 今の人生がなぜこうなっているのか?その仕組みに気付く人。
- これまでうまくいかなかったことの原因が見つかる人。
- これからの人生に、指針や道標が見つかる人。
- 理解できないと思っていた人のことが、少し分かるようになる人。
人によって、見つかるものは様々ですが、武士道を知ることは、自分だけではなく、同じく日本人である自分の周りにいる人たちの考え方を知ることにもつながります。
人生を切り拓く、人生を振り返る、そのどちらにおいても有効だと思っています。
私たちが知らず知らず、しかし大切に持ち続けてきた武士道を、これから自分の意志で使う方法を身に付ける。
それがこの講座の目指すところです。
『武士道の使い方』講座概要
| 1日目 | 導入 | 武士道のシステムを知る |
|---|---|---|
| 2日目 | 義 | 決断力 |
| 3日目 | 勇 | 実行力 |
| 4日目 | 仁 | 包容力 |
| 5日目 | 礼 | 継続力 |
| 6日目 | 誠 | 自信を育てる |
| 7日目 | 名誉 | 自己承認 |
| 8日目 | 忠義 | 貢献力 |
| 9日目 | 統合 | 自分だけの武士道 |
受講要領
| 日程 | 相談可 |
|---|---|
| 回数 | 全9回 |
| 時間 | 90分/1回 |
| サポート | LINEにて期間内無制限 |
| 受講人数 | 1名以上から開講 |
| 受講方法 | Zoom|顔出し&声出し必須 |
| テキスト | スライド |
受講料(税込)
※銀行振込またはクレジットカード。
150,000円
お申込みから受講までの流れ
下記、メールフォームまたはLINEからお申込みください。
お申込み後、まずは初回日程を決めます。
2日目まで決めておく、「毎週〇曜日」など、全日程を決めておくということも可能です。
日程が確定したら、受講料をお支払いいただきます。
講座の1日目がスタートです。
※次回日程が決まってない場合。
講師プロフィール
ココロエ代表【平野尚紀】

日本人は今も武士道で育っている。
でもほとんどの人が、そのことに気付いていません。
海外の人たちから見れば、世界一レベルで民度が高いと言われながら、世界最低レベルで自己肯定感が低いという調査結果もある日本人。
このとんでもないギャップは、一体どこから来ているのでしょうか?
- 謙虚であろうとする心が、自己肯定感や自信の喪失につながったり。
- 正しくあろうとする心が、自由な発想を縛り付けたり。
- 他者を思いやろうとする心が、他者の顔色を伺うことになったり。
- 逃げずに立ち向かおうとする心が、人を追い詰めたり。
- 場をわきまえる心が、自分の思いを抑えつけたり。
等々…
よりよい人間であろうとすることが、自分や身近な人を縛り付けることになってしまうことが、決して少なくありません。
なぜこんなことが起こるのか?
それは私たちの中にある、信念や価値観が、まだ自分自身のものになっていないから・・・
ではないでしょうか?
- なぜ、謙虚であるべきなのか?
- なぜ、正しくある必要があるのか?
- なせ、他者を思いやるのか?
- なぜ、逃げずに立ち向かおうとするのか?
- なぜ、場をわきまえることが必要なのか?
私たちはその理由を深く考えることもないまま、それなのにかなり真剣に、これらのことを実践してきています。
周りがそうだから、こうすべきだと思うから…
その程度の理由で、ここまで自分たちを律することができるのは、むしろ驚異的だと感じます。
ではもしその理由をしっかり理解できたとしたら…?
私は武士道を学んだことで、自分たちがただ生きていくだけで、とんでもなく頑張っていることに気付きました。
何も成し遂げてない人なんていません。
日本人はもっと自分を誇りに思っていいはずです。
武士道は決して、自分たちを禁じたり縛ったりするだけの教えではありません。
この講座は、自分たちが作り上げてきたものを知り、自分のものとして使いこなしていくためのものです。
武士道を知ることは、自分の持っている力に気付くことでもあります。
あなたの中にある武士道を、見つけましょう。
全米NLP協会公認NLPトレーナー/米国NLP&コーチング研究所認定DSRトレーナー/NLPマネークリニックトレーナー/日本NLP協会認定NLPセールスコンサルタント/心理カウンセラー/会社経営者/著書『武士道×心理学:自分に還る7つのあり方』
事業者情報
| 事業者名 | ココロエ |
|---|---|
| 代表者名 | 平野尚紀(ひらのなおき) |
| 連絡先 | contact@kokoro-e.net ※公式LINEからもお問合せいただけます。 |
| 事業内容 | オンラインによるメンタルトレーニング カウンセリング/コーチング/講座・セミナーの開催 |