君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず
『論語』
この記事では『論語』の名言から、本当の人間関係を築くうえで大切なことを学んでいきたいと思います。
協調と同調の違い
この言葉の意味ですが…
立派な人は、人と強調はするが、安易に同調はしない。
つまらない人は、同調するばかりで、協調はできていない。
そんな意味です。
ここで大事なことが、協調と同調の違いです。
協調というのは、相手と意見や考えが違っても、お互いを尊重して協力すること。
自分の思いを持ったまま、でも押し付けない。
互いの違いを受け入れた状態と言えます。
それに対して同調というのは、相手の意見や考えにただ合わせること。
自分の思いは押さえつけて、相手だけを優先した状態です。
「合わせる」とは
私たち日本人は集団行動として、周りの人に合わせることを大切にしています。
でもこの「合わせる」というのが、行動を合わせるだけじゃなく、「意見や考えまで同じにしろ」となってしまうと…
結局うまくいかなくなるということです。
よくみんなで何かをやろうとする時に「心を一つに頑張ろう!」なんて言いますけど、「心を1つに」というのは、「みんな同じ1つの考えになれ」という意味じゃありません。
「個々の考えや目的が違っていたとしても、力を合わせたいなら同じ方向を目指そう」ということです。
「合わせる」というのは・・・
- 分かり合う
- 助け合う
- 譲り合う
といった、色んな「合う」を合わせていくこと。
自分の思いをなくしてしまったら、実はもう合わせるもの自体がなくなっている…ということです。
共感する
だから、自分を押さえつければ押さえつけるほど、人間関係はうまくいかなくなります。
ただ、当たり前ですが、自分の考えばかり主張していたら、もっと関係は壊れます。
そこで重要なのが、共感です。
私たちはよく、人と意見があった時に「共感する」といったりします。
でも「共感」もまた、「相手と同じであること」ではありません。
相手の思いを知って…
「この人はこう考えるんだ」と受け入れる。
または、相手の思いを察して…
「この人ならきっと、こう考えるだろうな」と想像する。
自分の意見が同じかどうかは関係ありません。
むしろ…
自分に思いがあるように、相手にも相手の考えがある。
その前提があって初めて、共感ができます。
意見が違う、価値観が違う…
「だからうまくいかない」と思うのは、「同じ方が良い」という思いがあるからです。
- 思いは違っても方向性は同じ
- 思いが違うからその違いが楽しい
- 分かり合えないなら認め合えばいい
そんな風に思えたら、人間関係はきっとうまくいきます。
