「自分を変えたい!」
そんな言葉によく出会います。
「人生を変えたい!」という言葉も、結果的には同じところを指していたりします。
自分を変えることは、もちろん良いことです。
成長というのは、これまで以上になるという変化であり…
体験というのも、やったことがない自分から、やったことのある自分への変化です。
ただ、なぜ、自分を変えたいのか?
その理由が…
「今の自分じゃダメだから」
「今の自分が嫌いだから」
というような否定から始まっているとしたら…
「自分を変えよう!」と頑張ったり、努力したりしても、残念ながらうまく行かない可能性が高いです。
なぜなら、今の自分を否定してしまう人は、変わった後の自分のことを、また否定し始めてしまうからです。
この記事では、「自分を変えたい!」と思った時に、まず知っておきたいココロエについて、解説していきます。
誰もがなりたい自分になれる!?
「誰もがなりたい自分になれる!」
そんな言葉を目にしますが、私もそう思っています。
一個人としてだけではなく、心理学の講座を運営している立場として、この言葉に間違いはないと思っています。
ただし、気を付けてください。
なれるのは、なりたい「自分」です。
「自分以外の何者か」になることは、誰にもできません。
しかし「今の自分が・・・!」と、自分を否定しながら自分を変えようとすることは、自分ではない理想の誰かを目指すのと、同じような状態になっていきます。
なぜなら、自分のことを「ダメ」とか「嫌い」と自分が認識しているわけですから、そんな自分が自分を変えるような力なんて、発揮できなくなっていくからです。
自己認識(セルフイメージ)の力
自分が思う、自分に対するイメージのことを、自己認識(セルフイメージ)と言います。
実はこのセルフイメージは、私たちの人生を決定づけるほどの力を持っています。
セルフイメージとは、人生というシナリオにおける、主人公のキャラクター設定のようなもの。
主人公のキャラが定まれば、その思考や行動のパターンにマッチした物語になっていくものです。
自分のことを「ダメな人間」だと認識してしまったら…
- ダメな自分でも居心地の良い、楽そうな環境を選び、
- 自分にできそうな行動ばかりするので、
- 特に能力が上がったような感じもしません。
- そして「やっぱり自分は変われない」という信念を固めて、
- 結果として「自分はダメな人間だ」という認識を強化してしまう…
そんな物語を繰り返してしまう可能性があります。
否定から始まったものは、否定に返ってしまうということ。
だから自分を変えたいと思ったら、今の自分をどう認識しているのかを、まず知ることが重要です。
つまり、自分を変えたいなら、自分に還ることです。
足るを知る
自分を否定してしまう人からすると…
自分はこんなにダメなところばかりなのに、どうやったら自分のことを肯定できるの?
事業や副業で失敗した、投資で失敗した、試験に落ちた、人に騙された、人間関係を壊した…等々
ただのイメージで言ってるんじゃなくて、全て現実に失敗してきてるじゃないか…
そんな風に思ったりします。
でも違います。
何をどうやらかしたとしても、それによってダメな人間であるという証明にはなりません。
確かに、失敗をしたということは事実です。
でもそれは、挑戦をしたからです。
ただ、そこには一切目を向けようとしない。
たまたま、慣れてなかっただけかもしれない。
ちょっと手順を間違っただけかもしれない。
考えが甘かった部分があるかもしれない。
実は好きでもないことを頑張ってただけかもしれない。
それなのに、うまくいかなかったという結果だけで、自分の能力が測れるのでしょうか?
挑戦をした覚悟や勇気は評価せず、うまくいかなかったという結果だけで評価する・・・
自分を否定してしまうのは、自分の「できない」「足りない」ばかりに注目しているからです。
ちょっとうまくいかないと「できない」と決めつけ、ある程度の目的を達成しない限り「できた」と認めない。
それではどこまでいっても、「できる人」だと思える日は来ません。
何がどのくらいできなかったのかは、自分のできている部分をしっかり理解しない限り、絶対に分かるはずがありません。
自分を否定してしまうのは、自分の一部分しか見ていない=自分を正しく理解できていないということです。
思考のプログラム
自分の「足りない」ばかりに注目してしまうのは、考え方のクセです。
そういう思考パターンを身に付けているということです。
「成功以外を認めようとしない」というのも、完璧主義や白黒思考という、これも思考パターンです。
これらは、持って生まれた性格などではありません。
幼い頃から、親や周りの大人から、できないことばかり指摘された…
うまくできないと、褒めてもらえなかった、叱られた…
何かしらの経験によって、どこかで自分の中にプログラムされたものです。
そのプログラムを、心理学ではビリーフ(信念・価値観・思い込み)と言います。
プログラムなら、変更も修正もできます。
そのためには、そのプログラムが作られた原点を知ること。
やはり、自分に還ることです。
自分だから見えない
心理学者カール・ユングは、こんな言葉を遺しています。
人は自分自身については暗闇の中にいるのも同然です。
自分を知るには、他人の力が必要なのです。
私たちは自分の顔すら、自分で見たことがありません。
それを見ようと思うなら、鏡やカメラが必要です。
もしくは、人に見てもらって、教えてもらうしかありません。
人間には、自分だからこそ見えない部分が間違いなくあります。
それはもちろん、私たちの心や思考に関しても言えることです。
自分を否定してしまう。
自分にネガティブなイメージを持っている。
もしそうだとしたら、それは疑ってみる価値があります。
もしかしたら、人生をかけた壮大な勘違いをしている可能性だって、十分あり得ると思います。
自分に還るために
では、自分に還るためには、自分を少しでも正しく知るためには、いったいどうしたらいいのか?
まず、自分一人でできることは、常に意識を持つことです。
24時間365日とかは無理だと思うので、ネガティブなことを考えていることに気付いたら、それは本当によろしくないものなのかを、まず疑ってみることです。
「自分には能力がない」と思ってしまうとしたら、それは本当に事実なのか?
自分に問いかけてみる=質問をすることです。
能力があることは実践して証明できますが、能力がないという証明は意外とできないものです。
私たちの脳は、問いを投げかけられると、必ずその答えを探そうとします。
それを止めることはできません。
質問には、人間の意識を「そこ」に向ける力があります。
次に、もし人の力を借りてもいいと思えるなら、カウンセリングやコーチングを受けてみることもお勧めします。
カウンセリングというと、病んでから行くものと思っている人がいるかもしれませんが、そうなる前に、日常的に活用することが、実は最も効果的だと考えています。
コーチングは、ライフコーチングとかキャリアコーチングとか、分野で特化している場合が多いので、どういう内容を扱っているのかを事前に確認した方が良いでしょう。
なぜ、カウンセリングやコーチングが自分を知るために有効かと言えば、カウンセラーやコーチからの「自分への質問」によって、セッションができているからです。
そしてもう一つ、人の力も借りて、自分の力を身に付ける方法です。
それは、心理学を学ぶことです。
心理学と言っても、大学などで学問として学ぶということだけではありません。
私たちは、NLP(神経言語プログラミング)の講座を運営していますが、他にもいろんな心理学を学べる場所があります。
また、カウンセリングやコーチングの資格を取るという方法もお勧めです。
簡易で安価なものであれば、通信講座などもたくさんあります。
そういったものでも、自分を知るきっかけにはなると思います。
何より、こうした「自己投資」ができるということは、「自分にはそれだけの価値がある」という自己認識へとつながっていきます。
自分を変える前に
私たちには、夢や目標を実現する力も、自分の人生を切り拓いていく力も、最初から備わっています。
もちろん「スキル」として身に付ける必要のあるものはありますが、その「スキルを身に付ける能力」は、既に持っています。
ただそれと同時に、そうした力を発揮させない、抑えつけてしまう力も持っています。
それが自分に対するイメージであり、そのイメージを構築させてしまう思考のプログラムです。
自分を変えたいと思ったら、なぜそう思うのか?
自分に聞いてみてください。
ネガティブな理由しか出てこないようであれば、それは間違ったセルフイメージを持っています。
そして、自分にそう思わせる思考のプログラムがあります。
自分を変えたいと思ったら、まず自分に還ること。
確かに、できないことはある。でも、できてることだってある。
それは、誰かとの比較や、うまくいったいかないという結果だけで、測れるものではありません。
ありのままの自分を、そのまま受け入れるということ。
本当の自分を知ったなら、自分を否定することなんてできなくなっていくはずです。
つまり、自分に還った時点で、自分は変わり始めています。


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