- メンタル強くなりたい!
- メンタル強くならなきゃ!
リアルの場でもSNSでもよく出会う言葉です。
中には…
- 鋼のメンタルを手に入れたい!
という表現を使う方もいたりします。
もしや心の強さというものを…
まるで日本刀を作る刀鍛冶のように、熱しては叩いてを繰り返し、強く固く鍛え上げないと手に入らない…!
なんて思ってないでしょうか?
そこまでは思ってないか…(笑)
この記事では、人間心理を学び、さらに武士道といういかにもメンタル強そうな教えを人様にお伝えしている立場から、心の強さがどういうものなのか?ということについて、お伝えしていきます。
心の強さとは?
心の強さというものを、全てを弾き返すような「固さ」や、どんな衝撃にも耐えられるような「頑丈さ」のように考えていませんか?
固さにも強さは確かにありますが、より強い力や衝撃を受けたら…
折れます…!
時には、砕けます…!
「固さ」には常に「脆さ」が伴うものです。
では、折れたり砕けたりしない心とはなんなのか…?
それは「柔軟な心」です。
しなやかで柔軟であれば、たとえ捻じ曲げられることはあったとしても、折れたり砕けたりしません。
時には衝撃を吸収し、時には回避することもできます。
時にブレたり揺れたりもしますが、すぐに元に戻ります。
漫画ONE PIECEの主人公、麦わらのルフィの能力がゴムだというのはとても象徴的だなと思ったりします。(笑)
あなたが強いメンタルを手に入れたい!と思うのなら、柔軟な心を育てることです。
柔軟な心とは?
いきなり柔軟な心と言われても、何だかふわっとしていて、実際のところどんなものかはよく分からないですよね。
「柔軟な心」とは「柔軟な思考」のこと。
では「柔軟な思考」とは具体的にどんなものなのか?と言いますと…
物事を見るときに、1つの視点に凝り固まることなく、複数の視点から見ることができる。
そんなイメージを持っていただければいいと思います。
よくある例えとして「ピンチはチャンス」なんて言いますが、たった1つの視点で真正面から見れば、ピンチはピンチでしかありません。
しかし別の視点に立つことができれば、チャンスと思えるものが見つかる可能性があります。
例えば仕事のプロジェクトで大失敗をしてしまったとしたら、慌てたり落ち込んだりしますよね。
その状況によっては絶望することもあるかもしれません。
起こった出来事を正面から受け止めるだけなら当然そうなります。
ただ、こういう視点はどうでしょうか?
既に始まっているプロジェクトをゼロベースから見直すということは中々できません。
走っている車のエンジンを点検せよと言ってるようなものです。
動き始めたものは一度停止させないと、根本的な見直しや改善ということは難しいはず。
決して望んではいなかったけど、強制的にプロジェクトが停止したということは…?
そういう視点で考えたとき、ただのピンチ以外のものが見えてきます。
仕事の失敗の大きさから比べたらただの慰め程度にしか思えないかもしれませんが、こういった本当に「些細な良いこと」を見つけられることこそ、強い心を育てるために最も大切なものだと思います。
ちなみに「ピンチとはチャンスなんだ!」と、何かしらのプラスを見つけようとせず、ただ言葉だけで自分に言い聞かせているような状態は、心が強いかどうかではなく、ただ強がりなだけです。
これだと強い心を育てることにはつながりにくいので要注意です!
柔軟な思考の育て方
さて、柔軟な思考を育てるにはどうすればいいか?ということですが、以下の3つの方法はいかがでしょうか?
習慣にする
日頃の意識の持ち方だけだけでできる方法です。
何かのトラブルが起こった時、反射的な感情やその瞬間自動的起こる思考を止めることはできません。
ただ、その後が大切です。
一度冷静になって、他の視点はないか?と思えるような習慣ができれば、ある日、自分が以前のようなことでは落ち込んだり動揺したりしていないことに気付くはずです。
人の視点を借りる
違う視点を持とうという意識は持てるのに、プラスにできるようなものが浮かんでこない…
元々ネガティブ思考が強い方など、自分一人ではどうしてもうまくいかないという人も少なくありません。
そんな状況に陥ったら、自分以外の誰かに意見を求めてみましょう。
自分で以外の人こそ、自分にはない視点を持っている可能性は高いです。
意外と、この人考え方合わないんだよな…と思っているような人から、貴重な意見が出てくる可能性もあります。
心理学を学ぶ
自分一人ではどうしてもうまくいかないという方は、心理学を学んでみることをお勧めします。
私が学んでいるNLPには「リフレーミング」というスキルがあります。
これがまさに、様々な視点で物事を見るのに有効なスキルです。
特別な技術は必要ないため、心理学を全く知らない人でも使えるようになります。
こちらの記事で少し細かく書いていますので、興味を持った方は見てみてください。
専門家に依頼する
お金を払ってもいいので、最短で最も効果的な方法を選びたいと思える方であれば、心理カウンセラーやコーチに依頼をするのもいいと思います。
心の専門家に相談しながらであれば、効果は絶大ですよね。
私も武士道だけではなくリフレーミングのセッションもやっていますので、私でよろしければお問合せください。
メンタル弱い=悪?
さて、心の強さについて、ここまでお伝えしてきましたが、ここで一つ根本的なことをお伝えさせてください。
メンタル強くならなきゃ!
と考えている方は、もしかして…
「メンタル弱い=悪いこと」
だと考えていないでしょうか?
もしそうだとしたら、その考え方はすぐに手放しましょう。
メンタルが強いか弱いかは「思考傾向=考え方の癖」の影響による部分が大きいと思います。
例えば「人から何か言われたらすぐ凹む」というような人は、弱いから凹むというよりも、人から言われたことをとてつもなく大きな意味に増幅して受け止めている可能性が高いです。
これは考え方、解釈の仕方によるものなので、日々の意識やトレーニングすることで緩和することができます。
まず何よりも、心の弱さだと思っているものは「持って生まれた変えられないものではない」ということを知っておいてほしいです。
まとめ
いかがでしたか?
武士道の影響かと思いますが、日本人はどうしても「強靭な精神力」みたいなものを求めようとしてしまう癖があります。
戦に命をかける武士の時代であれば、それは大切なことだったと思いますが、人生100年を生きる現代に必要な強さとは「柔軟な思考力」です。
決して、特別な人にしか手に入らないスーパースキルなどではなく、誰でも手に入れることができるものです。
心を強くしたいと思ったら、まずはその「強さ」の意味を柔らかく考えることから始めてみましょう。
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