「人に優しく、自分に厳しく」という時代は終わりました。
これからは・・・
「人に優しく、自分にも優しく」してください!
他人を許せない本当の理由
心理学には「知覚は投影」という考え方があります。
これは…
という考え方です。
例えば、待ち合わせに遅刻してくる人にイライラしたりするのは、自分の中では時間に遅れてはいけないと思っているからです。
思ったことをハッキリ言う人に嫌な感じがするのは、思ったことをハッキリ言うのはどうかと思っているからです。
こういうことが、私たちの日常ではよく起こっています。
完璧主義の人は、周りの人にも完璧を求めがちです。
では、人を信用できず、疑ってしまう人ってどんな人だと思いますか?
それは・・・
自分を信用できない人、つまり自信がない人です。
実は、他人との人間関係がうまく行かない人は、自分との関係がうまくいっていません。
自分はダメなヤツだとか、自分には能力がないとか、自分の欠点を見つけて自分を責めてばかりいると・・・
同じように、他人の欠点を探して、イライラしたり、ガッカリしたりすることになります。
実は私たちは、自分にだけ厳しくして他人には優しくする…なんてことはできないんです。
自分の持ってないものは、誰にもあげることができないのと同じことです。
それでも無理にやろうとすると、自己犠牲になったりします。
人に優しくしたいなら
もし、あなたが本当の意味で、人に優しくしようと思うなら・・・
まず、自分にも優しくすること。
優しさとはどういうことなのか?
自分が知らなければ、人に与えられるわけがありません。
- 人を元気づけたいなら、自分を元気づけられる人に。
- 人を慰めたいなら、自分を慰められる人に。
大切な人に「やってあげたい!」と思うことを、まず自分にもできる人になりましょう。
他人と仲良くしたいなら、自分と仲良くすることです。
そのために最も大切なことは「ありのままの自分を受け入れる」こと。
自分を許せない思いは、誰かを許したくない思いにつながっていきます。
今の自分を受入れる力が、周りの人を受入れる力になります。
武士道【仁】の教え
実はこの話は、武士道の【仁】の教えをテーマにしています。
【仁】とは…
- 思いやり
- 寛容さ
- 優しさ
を意味しています。
これは・・・
武士のように力のある人たちが、自分より弱い人たちを守ろうとする教え
でもありました。
では、現代の私たちにとって弱い人って誰でしょうか?
もしあなたが、自分の弱さに気付いているなら…
あなたの持つ思いやりや寛容さは、まずあなたに向けてください。
自分で自分を満たすことができれば、そこから溢れ出た優しさが、周りの人たちに自然と注がれていくようになります。
「人に優しく、自分にも優しく」
これが、本当の優しさを知る方法です。
※こちらでも解説しています。

武士道×心理学

自分軸を創る!7つのマインドセット
武士道の7つの教えをフレームワークとして活用し、自分の「あり方」を整えます。
