日本人の心には武士道がある
「強い心を持ち、真っ直ぐでブレない人になりたい!」
そんな漠然とした思いから、私は武士道を勉強し始めました。
武士とはきっとそういう人たちに違いないと思っていたからです。
ところが勉強し始めてすぐに気付きます…
自分も小さい頃から既に武士道の教えを受けていたことに…
もちろん私の育った家だけに限ったことではありません。
武士たちの間の教えだった武士道は、いつの頃からか日本人に共通する倫理や道徳、常識となり、そのまま現代の私たちにまで受け継がれているのです。
「自分も武士のような生き方をしようとしていたんだ!」
そう思えるようになったことが私の自己肯定感を上げ、私に自信を与えてくれました。
私たち日本人はただ生きているのではなく、常に「頑張って生きている」のです。
武士道の教えを一切受けたことのない日本人はいません。
これを読んでいただいているあなたの中にも、武士道はしっかりと根付いています。
武士道×心理学
武士道を学び始めたのと同じ頃、心理カウンセラー資格を取得するための勉強も始めました。
たまたまタイミングが重なっただけで、特別な意味は何もなかったんですが、そこから私は大きな矛盾を抱え始めます。
人の弱さを柔軟に受け入れる心理学は、武士道目線で見るとかなり軟弱に感じ、その逆に弱さをはねのけようとする武士道は、強いというよりもただただ窮屈で厳しく感じたからです。
むしろ日本にメンタルヘルスが定着しにくい要因に、武士道の考え方があるように思えてきました。
武士道が日本人の美徳を作っていることは間違いないですが、その美徳によって日本人は苦しんでいるのかもしれない…
そういう思いが湧きあがってきました。
「自分はどっちの生き方をしたいんだろう?」
思いっきり迷い続けた結果、一つの答えを見つけました。
「どっちかじゃなくて、どっちも身に付ければ最強!」
そもそも武士道の教えとは、神道、仏教、儒教などが混ざり合った、いわゆる「いいとこ取り」です。
その時代に合った良いと思われるものを取り込んで作り上げられたきたものです。
「だったら自分は、武士道に心理学を混ぜてしまえばいいんだ!」
それが武士道×心理学というアプローチを思いついたきっかけです。
それから数年後、私はNLP(神経言語プログラミング)のトレーナーとなりました。
心理学をもっと深く理解したかったこと、また武士道を心理的に解釈したかったこと、そして、武士道と心理学とを伝える人としての信頼性を高めたかったからです。
心理学など全く存在しない時代から、武士たちが理想の自分を目指すための「指針」として、守り続けてきたもの。
その教えは、全ての日本人を通じて、形は変えながらも現代まで受け継がれてきました。
そして現代でも、理想の自分を作るための心と行動の「あり方」として、日本人がもっとも受け入れやすい生き方のヒントがたくさん詰まっています。
武士道を学ぶことで自分という人間の「在り方」を知り、心理学の力で柔軟な活用法を身に付ける。
それが私たちココロエの目指すところです。
NLPとは?
NLPとは「神経言語プログラミング(Neuro Linguistic Programing)」の略称で別名「脳の取扱説明書」「潜在意識に働きかける心理学」「体験型・体感型心理学」などとも呼ばれ、言語、非言語、無意識を活用し、第三者との対人関係だけでなく、自分との向き合い方においても、誰もが実践的に活用できる心理学です。
オバマ元大統領やクリントン元大統領など、著名人が多く学んでいることでも有名であり、近年では経営者や医者からコーチや心理カウンセラーなど、幅広く多くの人が学んでいます。